top of page
02-01-group_Mono_edited.png

性ホルモン失調

症例

皮膚科・耳科

性ホルモン失調とは?

雌では卵巣機能異常による過剰なエストロゲンやプロゲステロン、雄では睾丸腫瘍による過剰なアンドロゲンやエストロゲンが関与するとも考えられています。

中高齢以降に発症しやすと言われています。

 

症状は?

会陰部〜大腿部尾側、前頸部、耳介、腰背部、腹部に脱毛がに見られ、特徴的な皮疹として面皰が見られます。

 

* 面皰とは毛穴に角化物質や脂腺由来物が詰まっているもののことを言います。

 


皮膚症状の他に生殖器の異常が見られます。

雌では発情周期の異常、乳房や膣の腫大、子宮内膜増生症に伴う卵胞嚢腫、機能的卵巣腫瘍、周期的な膣出血、膣分泌、不妊が見られます。

雄では睾丸の腫大・萎縮、前立腺炎、前立腺肥大、精子産生能の低下、雌性化などが見えられます。

 




 

診断

確定診断をする特異的検査はないとされています。

甲状腺機能低下症の続発症として卵巣機能異常が起こることがあるため、甲状腺と副腎の機能に異常ないことを確認します。その後、避妊や去勢手術により治療的な評価を行います。

また卵巣や精巣に形態的な異常がないかを画像検査行います。

 




  

 

治療

避妊手術や去勢手術が有効です。

ただし治療効果判定としては3〜6ヶ月の観察が必要となります。

bottom of page