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皮膚糸状菌症

症例

皮膚科・耳科

皮膚糸状菌症ってどんな病気?

皮膚糸状菌症は、犬や猫の皮膚・被毛・爪に感染するカビ(真菌)による皮膚病です。

人にも感染することがある「人獣共通感染症」のひとつでもあります。

特に子犬・子猫や免疫力の低い動物は感染しやすく、注意が必要です。



こんな症状が見られたら要注意!

  • 頭部や耳などに丸く脱毛している部分がある

  • フケのようなものが出る

  • 赤みやかゆみがある

  • 爪の変形やもろさが目立つ

  • 他の動物や人にも同じような皮膚症状が出た


皮膚糸状菌症は見た目だけでは判断が難しく、ノミアレルギーやアトピーと見分けがつきにくいこともあります。

皮膚糸状菌症
皮膚糸状菌症

どうやって診断するの?

当院では以下のような方法で診断を行っています。

  • ウッド灯検査:一部の菌は光を当てると蛍光を発します。

  • 被毛検査(毛を顕微鏡で観察)

  • 真菌培養検査:最も確実な診断方法で、結果が出るまでに2〜3週間かかることがあります。


治療について

治療には以下のような方法を組み合わせて行います。

  • 抗真菌薬の投与(内服薬)

  • 外用薬(塗り薬)や感染部位の定期的な洗浄(シャンプー)

症状の程度や動物の体質によって治療内容が異なるため、早めの受診と継続的な通院が大切です。



家庭で気をつけたいこと

皮膚糸状菌症は「環境中に真菌の胞子が残る」ため、再感染を防ぐには清掃と衛生管理も大切です。

  • 感染動物と他のペット・人との接触を控える

  • ベッドや毛布などのこまめな洗濯・消毒

  • 掃除機や消毒で室内を清潔に保つ


※ご家族に皮膚症状が現れた場合は、早めに医師にご相談ください。



まとめ

皮膚糸状菌症は早期発見・早期治療でしっかり治る病気です。

気になる症状が見られたら、自己判断せずにお気軽にご相談ください。

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