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FIP(猫伝染性腹膜炎)

症例

感染症科

猫のFIPは、猫にとって非常に深刻な疾患であり、飼い主にとっても心配な問題です。しかし、最近ではモヌルピラビルという薬物がFIPの治療に使われるようになっています。この記事では、猫のFIPの原因、初期症状、そしてモヌルピラビルを使った治療について詳しく解説します。





FIPの原因

猫のFIPは、猫コロナウイルス(Feline Coronavirus、FCoV)に感染した後、一部の猫で発症する病気です。一般的には、FCoV感染後に免疫系の異常反応が引き起こされ、炎症性サイトカインが過剰に分泌されることが原因と考えられています。この過剰な炎症反応がFIPの病変を引き起こします。



猫のFIPは、ウェットタイプとドライタイプの2つの主要なタイプに分類されます。以下に、それぞれのタイプ別に特徴的な症状を示します:


  1. ウェットタイプ

    • 腹水(腹部の液体貯留):ウェットタイプのFIPでは、腹膜や胸膜に炎症が生じ、体腔内に液体がたまります。このため、腹部や胸部が膨らみ、触ると腹水が感じられることがあります。

    • 体重減少:腹水の蓄積により、猫の体重が急激に減少することがあります。

    • 呼吸困難:胸腔内に液体がたまると、猫は呼吸困難を経験することがあります。呼吸音が異常であり、ゼイゼイとした音が聞こえることがあります。


  2. ドライタイプ