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アレルギー性皮膚炎

症例

皮膚科・耳科

犬に多い皮膚のトラブルのひとつに「アレルギー性皮膚炎」があります。かゆみや赤み、皮膚のただれ、脱毛などの症状を引き起こし、生活の質(QOL)を大きく下げてしまう病気です。


アレルギー性皮膚炎には主に 「食物アレルギー」「アトピー性皮膚炎」 の2つがあります。



食物アレルギー

・特定の食材(牛肉、鶏肉、乳製品、小麦、大豆など)に対して免疫が過剰に反応し、かゆみや皮膚炎、消化器症状(下痢・嘔吐など)を起こします。

・年齢に関係なく発症する可能性があります。

・診断には「除去食試験(食事療法)」が必要で、症状が改善するかどうかを確認していきます。

・治療の基本は 原因となる食材を避ける食事管理 です。



アトピー性皮膚炎

・遺伝的な体質や皮膚のバリア機能の弱さが関与し、環境中のアレルゲン(ハウスダスト、花粉、カビ、ダニなど)に反応して発症します。

・6か月〜3歳頃までに症状が出ることが多く、慢性的に再発を繰り返します。

・強いかゆみが特徴で、顔・耳・足先・お腹などに皮疹が出やすくなります。

・治療は完全に治すことは難しいですが、かゆみのコントロールと皮膚バリア維持 がポイントとなります。

・内服薬(ステロイド、免疫抑制剤、オクラシチニブなど)や外用薬を使用して痒みをコントロールします。

・皮膚バリアの維持にはシャンプー療法や保湿剤が有効です。


アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎


当院での診断・治療の流れ

1: 問診・視診・触診

・発症時期、症状の経過、食事内容、生活環境などを詳しく伺います。

・皮膚や被毛の状態を観察し、かゆみの部位や特徴を確認します


2:必要な検査

・皮膚検査(細菌・マラセチア・寄生虫の有無確認)

・血液検査(健康状態の把握、他の病気の除外)

・アレルギー検査(血清検査など)

・食物アレルギーが疑われる場合は「除去食試験」を実施します。


3:治療プランのご提案

・食事療法(専用の療法食を用意しています)

・内服薬・外用薬によるかゆみや炎症のコントロール

・定期的なシャンプーや保湿ケア


4:経過観察と長期管理

・アレルギー性皮膚炎は慢性疾患のため、定期的な診察が大切です。

・症状の変化に応じて治療法を調整し、より快適に過ごせるようサポートしていきます。



当院の特徴

・皮膚科診療に力を入れています


かゆみや皮膚トラブルでお悩みのワンちゃんを多く診察しています。症状だけを抑えるのではなく、原因を探りながら「長期的な管理」を重視しています。


・療法食を各種取り揃え

食物アレルギーの診断や治療に欠かせない除去食・加水分解食などを幅広く取り扱っています。ご家庭に合わせた食事プランをご提案できます。


・オーダーメイドの治療プラン

ワンちゃんの性格・生活環境・ご家族のライフスタイルに合わせて、無理のない治療方法を一緒に考えていき、一緒に愛犬の生活の質を守っていきましょう。


飼い主さまへ

アレルギー性皮膚炎は完治が難しい病気ですが、適切な治療と管理で愛犬は快適に暮らすことができます。

「かゆそうにしている」「皮膚が赤い」「毛が抜けてきた」などの症状があれば、早めにご相談ください。

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