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アナフィラキシーショック

症例

呼吸器科

アナフィラキシーショックは、体が何かに対し強いアレルギー反応を起こしてしまい、急激に全身の血流や呼吸に異常をきたす状態です。


原因として多いのは以下のようなものです:

  • ワクチン

  • 薬(抗生物質や痛み止めなど)

  • ハチなどの虫刺され

  • 食べ物によるアレルギー

  • 輸血(初めての時は大丈夫でも、2回目以降に強く反応することもあります。)



どんな症状が出るの?

アナフィラキシーは、数分から数十分以内に急激に症状が現れます。


犬の場合:

  • 突然倒れる

  • 元気がなくなる

  • 激しい嘔吐や下痢

  • よだれが止まらない

  • 顔が腫れる

  • 呼吸が苦しそうになる猫の場合:

  • 息が速くなる

  • 呼吸が苦しい

  • 嘔吐 


ぐったりする様子このような症状が急に出た場合は、すぐに動物病院を受診する必要があります。


顔が腫れる
顔が腫れる


治療はどうするの?

治療ではすぐに酸素吸入を行い、血圧を保つために点滴を行います。また必要に応じてアドレナリンなどの緊急薬を使います。

反応が強い場合は、命にかかわるため、時間との勝負になります。治療にかかるのが早ければ早いほど助かる可能性が高くなります。





お家でできる予防と注意

過去にアレルギー反応を起こしたことがある場合は、必ず事前に病院に伝えてください。

初めての注射や薬を使った後は、少しの間様子を見守る時間をとるようにしましょう。

虫刺されや食物アレルギーの既往がある場合も注意が必要です。



最後に

アナフィラキシーショックはまれな反応ではありますが、万が一起こると命にかかわる可能性がある重大な症状です。

私たち動物病院のスタッフは、こうした緊急事態にもすぐに対応できるよう準備していますが、飼い主さんの「気づき」と「素早い対応」もとても大切です。ご不安なことがあれば、いつでも当院までご相談ください。

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