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膿胸(のうきょう)

症例

感染症科

膿胸とは?

「膿胸」とは、胸の中(胸腔)に膿(うみ)がたまる病気です。胸の中には心臓や肺が入っていますが、その周りの空間に膿がたまることで、肺が押しつぶされて呼吸が苦しくなってしまうのです。


主な原因

犬や猫の膿胸には、いくつかの原因があります:

  • ケンカによる噛み傷(特に猫)

  • 異物(草の破片など)の吸い込み

  • 肺炎や感染症の悪化

  • 胸腔内の腫瘍(まれ)

特に外に出る猫は他の猫とケンカをして傷が原因になることが多いです。


よくある症状

  • 呼吸が浅く早い(努力して呼吸している)

  • ぐったりして元気がない

  • 食欲が落ちる

  • 熱が出る

  • 胸を触られるのを嫌がる

症状は急激に悪化することもあり、放っておくと命に関わることもあります。


膿胸の症状



診断と治療

膿胸の診断には以下のような検査が行われます:

• レントゲン検査(胸に液体がたまっているか確認)

• 胸腔穿刺(胸に針を刺して膿を抜いて調べる)

• 超音波検査治療は主に以下のようになります:

• 胸にたまった膿を抜く処置(胸腔ドレーン設置)

• 抗生物質の投与

• 原因に応じた治療(異物除去、外科手術など)








まとめ

膿胸は早期発見・早期治療が非常に重要です。

「なんとなく息が変」「胸が大きく動いている気がする」と感じたら、すぐに動物病院に相談してください。膿胸は放置すると重症化し、呼吸不全で命に関わることもあります。

また、猫の場合は完全室内飼育をすることで、ケンカなどのリスクを減らすことができます。

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