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若年性蜂窩織炎
症例
皮膚科・耳科
若年性蜂窩織炎とは?
顔面(眼、口周囲は、マズル)や耳介、リンパ節に肉芽腫を呈する疾患です。年齢は若齢で起こりやすく、3週齢〜4ヶ月齢に起こりやすいとされています。
好発犬種は、ゴールデン・レトリーバーやダックスフンドですが、他の犬種でも発生します。
免疫の問題や遺伝的素因とされてはいますが、正確な原因は不明です。
症状は?
皮膚の症状としては、眼、口周囲の腫脹が見られます。
また浸出液が出て瘡蓋になり、ニキビの様になって痛みをともう事があります。
他の症状として、リンパの腫脹、発熱、元気消失、跛行、などが見られます。
診断は?
年齢や臨床症状など総合的に評価します。
また細胞診を行い、二次感染の有無の確認を行います。通常は無菌性であり、マクロファージや好中球、リンパ球が認められます。
確定診断には皮膚生検を行う必要があります。
治療は?
主に高容量のステロイドを使用します。反応が良ければ、1週間程度で症状が改善してきます。改善してきたら、ステロイドを漸減していき、最終的に休薬します。
また状態で、シクロスポリン併用することもあります。
ただし休薬後に再発 することもあるので注意は必要になります。
二次感染がある場合には、抗生剤を使用します。