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犬のレプトスピラ症
症例
感染症科
レプトスピラ菌という細菌(スピロヘータ属)によって引き起こされる感染症です。
感染すると急性の腎障害・肝障害・出血傾向などの重い症状を引き起こし、重症例では命に関わる可能性のある病気です。
人獣共通感染症のため、人にも感染の可能性があります。

【主な症状】
元気消失
食欲低下
発熱
嘔吐、下痢
腎不全(尿が出なくなる、脱水)
肝不全(黄疸、腹水、意識障害)
出血傾向(血尿、鼻血、紫斑)
※犬種や体力、感染した菌の型によって症状はさまざまです。
【病態(感染のしくみ・経過)】
◆ 感染経路
・主にレプトスピラ菌に汚染された水や土壌(川、池、水たまり、泥など)
・レプトスピラ菌に感染した動物(ネズミや野生動物)の尿→皮膚や粘膜(口、鼻、結膜など)を介して感染
※レプトスピラ菌は湿った土壌や淡水中で数ヶ月間死滅されないとされ、台風や河川の増水によって汚染が広がりやすくなるなるため、秋を中心に発生が多く見られます。

◆ 発症までの流れ
レプトスピラ菌が体内に侵入
血液中で増殖(菌血症期)
各臓器(腎臓・肝臓・肺など)に広がる
臓器障害・出血傾向・黄疸などの症状
感染してから発症までの期間は、数日~20日程度と言われています。
【診断】
・血液検査
・X線検査
・超音波検査
・尿検査
・血液凝固系検査尿検査 ・血清の抗体検査(MAT法など)
・血液や尿の培養検査、PCR検査、ELISA検査
【治療】◆ 急性期の治療

