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動揺病(乗り物酔い)

症例

神経科

動揺病(乗り物酔い)は、「内耳の前庭系(平衡感覚)と視覚情報の不一致」によって引き起こされる一種の自律神経反応です。

内耳の前庭器官の過敏反応や、視覚と前庭感覚のズレによって起こり、不安や恐怖(条件反射)が加わると悪化すると言われています。


【症状】

  • よだれ

  • あくび

  • 吐き気、嘔吐

  • 元気消失

  • 血圧低下


【診断】

基本的には症状からの診断を行います。

  • 乗車後すぐに症状が出る

  • 車を降りると回復する


これらが繰り返し起こる場合は乗り物酔いと診断します。



【予防】

・短時間から乗車に慣れさせるトレーニングをする

・満腹状態または過度な空腹状態を避ける 

・キャリーの向きを進行方向に合わせる

・フェロモン製品などを使ってリラックスさせる


【治療】

  • 制吐剤

  • 鎮静剤・抗不安薬:興奮や緊張の強い場合に使用

  • 抗ヒスタミン薬



【まとめ】

乗り物酔いになっても、症状が回復した後は後遺症もなく経過良好である場合がほとんどです。乗り物酔いは、成長に伴って自然に改善することも多いですが、何度も経験すると乗り物が苦手になってしまう場合もあります。トレーニングや環境調整でリラックスできる環境を整えるとともに、乗り物に乗る前にお薬で予防することが効果的です。

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