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東洋眼虫
症例
眼科
東洋眼虫は寄生虫の一種で、犬や猫、まれに人間の結膜や瞬膜、涙のう管などに寄生する線虫です。体長は1cm程度で、肉眼でも白く細長い姿が見えることがあります。この虫は、イエバエやショウジョウバエなどの「ハエ」が媒介することで感染します。ハエが目の周りにたかり、その際に虫の幼虫が目に入り込むことで感染するのです。


主な症状
目やにが増える
目をしょぼつかせる
涙が多い(流涙)
充血や結膜炎
目をかゆがってこする
虫が目の表面を動くのが見えることも…
虫が眼球の表面やまぶたの裏で動くことで、犬にとっても大きなストレスになります。
診断と治療法
動物病院で専用の機器で目の表面や結膜を観察すると、虫が動いているのが確認できることもあります。
治療は主に以下のような方法です。
ピンセットなどで虫を直接取り除く
点眼薬や抗線虫薬による補助治療
再感染防止のため、周囲のハエ対策も重要
早期に発見し、きちんと除去すれば 後遺症は少ないですが、放置すると角膜潰瘍など重い眼疾患に発展することもあります。
どうやって予防する?
目の周囲にハエが寄らないようにする
犬小屋や生活環境の衛生管理
ハエの発生源となるゴミや糞をこまめに処理
目の異常にすぐ気づけるよう日頃の観察を大切に
最後に
東洋眼虫は日本の一部地域でも確認されている寄生虫で、特に夏場に発生が増えやすいです。
「目やにが多い」「目をやたら気にしている」といったサインがあれば、早めに動物病院を受診して下さい。
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