top of page
02-01-group_Mono_edited.png

東洋眼虫

症例

眼科

東洋眼虫は寄生虫の一種で、犬や猫、まれに人間の結膜や瞬膜、涙のう管などに寄生する線虫です。体長は1cm程度で、肉眼でも白く細長い姿が見えることがあります。この虫は、イエバエやショウジョウバエなどの「ハエ」が媒介することで感染します。ハエが目の周りにたかり、その際に虫の幼虫が目に入り込むことで感染するのです。





主な症状


  • 目やにが増える

  • 目をしょぼつかせる

  • 涙が多い(流涙)

  • 充血や結膜炎

  • 目をかゆがってこする

  • 虫が目の表面を動くのが見えることも…


虫が眼球の表面やまぶたの裏で動くことで、犬にとっても大きなストレスになります。


診断と治療法

動物病院で専用の機器で目の表面や結膜を観察すると、虫が動いているのが確認できることもあります。

治療は主に以下のような方法です。


  • ピンセットなどで虫を直接取り除く

  • 点眼薬や抗線虫薬による補助治療

  • 再感染防止のため、周囲のハエ対策も重要


早期に発見し、きちんと除去すれば後遺症は少ないですが、放置すると角膜潰瘍など重い眼疾患に発展することもあります。


どうやって予防する?

  1. 目の周囲にハエが寄らないようにする

  2. 犬小屋や生活環境の衛生管理

  3. ハエの発生源となるゴミや糞をこまめに処理

  4. 目の異常にすぐ気づけるよう日頃の観察を大切に



最後に

東洋眼虫は日本の一部地域でも確認されている寄生虫で、特に夏場に発生が増えやすいです。

「目やにが多い」「目をやたら気にしている」といったサインがあれば、早めに動物病院を受診して下さい。

bottom of page