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中毒性表皮壊死症
症例
皮膚科・耳科
中毒性表皮壊死症とは?
薬物やノミ外用薬、ワクチン、腫瘍、感染症、妊娠などが原因とされる免疫介在性疾患です。急性発症であり、致死的な場合もあります。種類、年齢、性別は関係がないとされています。正確な発症機序は不明とされています。
症状は?
全身性に紅斑が生じ、複数の粘膜病変を有します、
全身症状もみられ、発熱、食欲不振、嗜眠、抑うつなどの症状がみられます。急性に発生し、一部の皮疹は急速に壊死性、潰瘍性へと進行します。正常に見える皮膚に圧迫や摩擦を加えると、簡単に表皮剥離や水疱を生じる現象、ニコルスキー現象が生じることもあります。
出血性下痢が起こった報告や疼痛が見られることもあります。
診断は?
急性の進行する症状や全身状態を把握し、皮膚生検を行う必要がある。その上で総合的に診断されます。

治療は?
まずは、原因とされるものを除去する必要があります。
ただし中毒性表皮壊死症に対する特異的な治療の報告はなく、II度熱傷の治療に準じる治療が行われます。
輸液による水分と電解質の補正や感染症と敗血症予防の創傷管理、また疼痛管理が行われます。

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