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臍ヘルニア

症例

軟部外科

〜「おへそが出てる」と言われたら知っておきたいこと〜


臍ヘルニアとは?


臍(さい)ヘルニアとは、お腹のおへその部分にできる“すき間”から、脂肪や内臓の一部が外に出てしまう状態のことです。

子犬・子猫の健康診断で、「おへそが少し出ていますね」、「触るとぷにぷにします」と言われて気づくことが多い病気です。

見た目は小さなふくらみ程度でも、体の中では注意が必要なことがあります。


どうして起こるの?


多くの場合は 生まれつき(先天性) です。


本来、おへそは生後まもなく自然に閉じますが、その閉じ方が不完全だと、隙間が残ってしまいます。

放っておいても大丈夫?


これは ヘルニアの大きさと中身 によります。


経過観察でよい場合

  • とても小さい

  • 中身が脂肪だけ

  • 大きさが変わらない


この場合、成長とともに自然に閉じることもあります。


 手術をおすすめする場合

  • ヘルニアが大きい

  • 触ると痛がる

  • 大きくなってきている

  • 腸などの臓器が入り込んでいる


特に怖いのが、腸が挟まって血流が止まる「嵌頓(かんとん)」です。

これは命に関わる緊急事態になることがあります。



実際の症例

レントゲンと実際に開いていたヘルニア孔
レントゲンと実際に開いていたヘルニア孔


レントゲンで腸の一部が腹腔の外に出ているのが分かるかと思います。

これはいつ嵌頓状態になるか分からない非常に危険な状態です。



臍ヘルニアの整復手術ってどんな手術?


整復手術は、はみ出している中身を元の位置に戻し、すき間をしっかり縫い閉じる手術です。

避妊・去勢手術と一緒にできる為、麻酔が1回で済む、傷が増えにくい、回復もまとめて管理できるというメリットがあります。「避妊・去勢の時期に合わせて整復しましょう」とご提案されるのは、こうした理由からです。


術後
術後

術後の生活で気をつけること

  • 数日は安静に

  • 傷口を舐めないようエリザベスカラーまたはウェアを着用

  • 激しい運動は1〜2週間控える


飼い主様へ


臍ヘルニアは、

「小さいから大丈夫」と思われがちですが、

将来トラブルを起こす可能性がゼロではありません。


だからこそ、

今は様子見でいいのか

手術した方が安心なのか

いつのタイミングがベストか


ぜひ相談にいらしてください。

早めに知って、正しく対処することで解決できる疾患です。

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