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猫の直腸脱

症例

軟部外科

直腸脱(ちょくちょうだつ)とは、

 本来お腹の中にある直腸(うんちの通り道)が、肛門の外に飛び出してしまう状態です。


多くの場合、

  • 赤い~ピンク色

  • 筒状、または丸い

  • ぷくっと腫れて見える


といった見た目をしています。

直腸脱
直腸脱


どうして起こるの?


猫の直腸脱は、「いきむ」ことがきっかけで起こります。


よくある原因は

  • 慢性の下痢が続いている

  • 便秘で強くいきんでいる

  • 寄生虫(回虫・コクシジウムなど)や原虫(ジアルジアやトリコモナス)

  • 直腸や大腸の炎症

  • 若い猫(筋肉や支持組織が未熟)


特に子猫や若い猫で多い病気です。



放っておいても大丈夫?


結論から言うと放置はNGです。


放置して時間が経つと、

  • 粘膜が乾いて戻らなくなる

  • 血流が悪くなり、壊死(えし)する

  • 感染や強い痛みが出る


といったリスクが高くなります。

「気づいたら早めに動物病院へ」がとても大切です。



治療はどうするの?


状態によって治療は変わります。


① 軽度の場合(早期)


  • 麻酔や鎮静下でやさしく中へ戻す

  • 再発防止のため肛門を一時的に狭く縫うことも(巾着縫合)

  • 下痢や寄生虫など「原因の治療」を同時に行う


② 繰り返す・重度の場合


外科手術が必要になることがあります。

飛び出た腸の一部を切除するケースやお腹の中から腸が外に出ないように固定する(結腸固定)ケースも


結腸固定
結腸固定

早期に治療できれば、手術せずに治ることも多いです。

術後
術後


おうちで気をつけること


  • 下痢・便秘を放置しない

  • うんちやトイレの様子を毎日チェック

  • 定期的な便検査・駆虫

  • 違和感があれば早めに受診


飛び出ている部分を自宅で無理に押し戻すのは危険


必ず動物病院に相談してください。

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