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犬猫の血液検査の必要性と目的とは?

10月の血液検査キャンペーンについて、大変ご好評をいただき、ありがとうございました!

当院の今回のキャンペーンをきっかけに、たくさんのご家族様の健康状態を適切に把握することができ、また病気の早期発見につながったケースもございました。


では、何故このような定期的な血液検査等の健康診断が必要なのか、まとめてみました。





血液検査の必要性と目的とは?


血液検査をすると、その時のその子の身体の、目に見えない部分の状態が、数字となって出てくるので、数値を元に正しく評価することができます。

また、わんちゃんねこちゃんにとって血液検査などの健康診断が大切な理由は3つあります。


「自覚症状」を伝えられない

日々の暮らしの中で犬猫の病気を発見するためには、飼い主様が気付いてあげる必要があります。彼らは言葉が話せないので、「気持ちが悪い」「頭が痛い」「体がだるい」などの症状を飼い主様に伝えることができないからです。


しかし飼い主様が、「なんだかこの子、具合が悪そうだな。」と気付いてあげられる頃には、病気がかなり進行している可能性があります。私たち人間も体調が悪くなったとき、周囲から「顔色が悪い。」「具合が悪そう。」と気付いてもらえるのは、かなり状態が悪くなってからのことが多いですよね。


自分で症状を伝えることができないわんちゃんねこちゃんたちの病気を早期に発見することは非常に難しいので、定期的に健康診断につれていってあげることがとても大切なのです。




飼い主様と獣医師が「元気な時の状態」を把握できる

わんちゃんねこちゃんが元気なときに、病院に連れていく必要はないと思っていませんか?


実はそれは間違いです!


かかりつけの獣医師に、その子の普段の健康な状態をきちんと把握してもらう必要があるからです。

少し極端な話ですが、例を挙げてみましょう。たとえば、普段の適性体重が5kgのわんちゃんがいるとします。もともと肥満気味で体重が7kgだったにも関わらず、悪性の癌(がん)が原因でどんどん痩せてしまい、5kgになってしまったとします。この状態で動物病院に連れていったとき、獣医師は異常に気付けるでしょうか?触診だけでは癌に気付けないこともあ利ますので、もしかしたら「理想体重をきちんと維持できていますね」で終わってしまうかもしれません。


大切なのは「健康なときからの変化」です。


言葉を話せないわんちゃんねこちゃんたちの診断をするとき、獣医師が頼りにしているのは、飼い主様からの話と普段との違いです。この「普段との違い」は非常に重要です。


もし先ほどのわんちゃんを定期的に動物病院へ連れて行っていれば、獣医師はきっと異変に気付くはずです。短期間で、しかもごはんを食べているのに体重が減っているとなると、なにかしらの病気の可能性をまず疑います。そして精密検査の結果、癌があることを発見するでしょう。

ちょっと極端な例ではありましたが、健康なときにも病院に連れて行く必要があるということはご理解いただけたかと思います💡




成長と同じように、病気の進行も速い

わんちゃんねこちゃんの病状は急変します。ペットを病気で亡くした経験を持つ方のうち、その子の異変に気付いてから半年以内で亡くなってしまったという飼い主さんは50.8%もいるという調査結果もありました。(※獣医師団体『Team HOPE』調べ)わんちゃんねこちゃんは人間の約4倍の速度で年齢を重ねるため、病気の進行速度も速いのです。


病気があまり進行しないうちに治療ができれば、その分治る可能性も高くなります。早期発見・早期治療のために、定期的な健康診断をオススメします。


アリアスペットクリニック

院長

浜本 陽平

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