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【必見!!】犬が甘噛みする理由と対策

こんにちは!動物看護師の阿野です。

今回は、前回予告していた通り『甘噛み対策』についてお話しようと思います🐾


甘噛みがなかなか直らなくて困っている方は、是非参考にしてみてください😌✨





『噛む』という行為は、

犬の本能であり、どうしようもない欲求です。



特に幼年期(〜生後約8ヶ月)は歯の生え変わる時期でもあり、ムズムズと噛みたい欲求がピークのとき。この頃の犬は噛むのが仕事と言っても過言ではなく、常に歯で何かを噛み噛みしていたい時期なのです🐾

そのため、噛んでもいいものを与えないで「噛む」ことばかりをやめさせるのは、


犬にとって耐えがたいストレスとなります🐶💔




犬は体験を学習していきます。

“モノの噛みグセ”をつけさせないためには、「噛まれたくないモノ」は隠しておくか、目の行き届かないときは犬をサークルに入れ、物理的に噛めない(体験させない)ようにしましょう。体験できなければ覚えることも、まして癖になるようなこともありません。



噛んでしまう原因を考えたとき、

主にこれだけのことが挙げられます。



  • ストレス

  • 退屈

  • 防衛または攻撃

  • 要求

  • 興奮

  • 執着



いずれにしても「本気で噛む」ようなら、専門家に相談するのが一番ですが、まずは原因を考え、それを改善した環境に変えるだけでも、十分に効果はあります。



◯運動不足による「ストレス」が原因であれば、散歩や遊びで出来るだけ発散させてあげましょう。


◯「退屈」で手持ち無沙汰ならぬ歯持ち無沙汰なら、飽きがこないように色んなおもちゃを与えましょう。



◯恐がりなコが「近寄らないで!あっちいって!」と警戒(「防衛または攻撃」)して噛んでくるようなら、スキンシップはまだ早すぎるのかもしれません。まずは人や手に慣らすところから始めましょう。



◯過去に体罰を受けた経験があるような犬は、手が近づいてきただけでも“叩かれる”と思って、反射的に噛んでしまうケースもあります。

また、特定の場所だけ触ろうとすると噛むようなら、そこをケガや病気で患っている可能性もありますので、獣医さんに相談してみましょう。




では、何かを「要求」したり、遊びの延長などで「興奮」して噛んでしまうコの場合はどうすれば良いのでしょうか。



答えは簡単。

噛まれたら“無視”することです。



低めの声で「ア、ア、」と言って手をひっこめる、場合によっては部屋から出て行き、犬が落ち着くまでしばらく戻りません。遊んでいるときも同様、興奮して少しでも歯が当たったりしたら、「ア!」と言っておもちゃを取り上げ、遊びを中断してしまいます。無視されたり、楽しい遊びが終わってしまうこと(=タイムアウト※)は、犬にとってはとてもつらいことなので、これを繰り返すことで「噛んでも要求は通らない(逆に飼主さんがいなくなって寂しい)」「噛んだら楽しいことは終わっちゃう」ということを学ばせていきます。


※犬が遊びたくてもおもちゃを取り上げて遊びを中止してしまうことを「タイムアウト」、遊びの中で興奮し過ぎた犬からおやつなどで誘導しておもちゃを取り上げ、いったん落ち着かせることを「クールダウン」といいます。



最後に「執着」です。

普段は温厚でも、食事中はフード皿に手を伸ばすと噛みついてきたり、威嚇して近寄らせない犬がいます。動物は一般的に、「食べ物に対しての執着心」は特に強いため、人間側が“妥協”、つまり「食事中はむやみに手を出さない」とする方法もありますが、それが食べ物以外、おもちゃやお気に入りのモノでも触られると怒る犬がいます。これは「所有欲」という犬の本能による自然な行動ですが、「唸る」→「歯をむき出す」→「噛みつく」とエスカレートしていくため、例えば“拾い食いしたモノを取り上げる”などのいざというとき、この噛みグセがついていると大変やっかいで危険です。



「攻撃性を見せる犬の多くが、子犬の頃から強い所有欲を持っている」というデータもあり、できるだけ早い段階で矯正させたいところですが、人間が無理に奪い取り力で知らしめたところで、“自分の物を渡すまい”と抵抗する本能は消えません。それどころか、人間の手ですばやく奪われ、取り上げられっぱなしで返してもらえない、という状況を作ると、「スピードで負けたなら、次はもっと早く噛んでやろう」と手を見るだけで反応し、本来は大して執着すべきものじゃないものに対してまで“取られたくない”と条件反射で反応し、逆効果になる恐れもあります。



執着から噛んでしまう犬のトレーニングは、“自分の大切なものを渡したら、それよりもっといいモノがもらえる”ということを地道に教えていくのが一番です。


おもちゃをくわえる犬に「OFF」や「ちょうだい」などの覚えさせたい号令と共におやつを近づけ、おやつに釣られくわえているモノをはなしたら褒めておやつをあげます。

「一度渡したらもうおもちゃは返ってこない・・」と思わせないよう、すぐにそのおもちゃをまた犬に与え、これを何度か繰り返し行います。


この『引き換えゲーム』ができるようになれば、おもちゃから次第にコングやフードの入ったお皿にステップアップしていき(この場合のおやつはそれらより魅力的なモノ)、“僕の好きなモノを取り上げる嫌な手”ではなく、“大切なモノを渡すともっといいものがもらえるラッキーな手”ということを覚えさせていきます。


このトレーニングがうまくいけば、犬は取り上げられることを楽しみにするようにもなるでしょう。何を見つけ、咥えても、「OFF」や「ちょうだい」の号令で、すぐに離すようになります。ただし成犬の場合はパピーと違って時間がかかり、元々強い噛み癖があるようなら、危険も伴います。くれぐれも注意して、ぜひ「根気良く」続けていきましょう。



いかがでしたか?


お家の子で実践された方は噛みグセが直ったかどうか、ぜひ聞かせてください☺️

わんちゃんの性格もさまざまです。しつけの方法に正解はありません。

その子その子に合わせたしつけ方法を見つけてあげましょう!

自己流で噛みグセ直した!という方も、その方法をぜひ教えてください✨✨


アリアスペットクリニック

動物看護師

阿野

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