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ビデオオトスコープ「アニマルック」を導入しました|アリアスペットクリニックグループ

1 時間前
読了時間: 4分
アリアスペットクリニックグループのアニマルック導入。犬の耳をビデオオトスコープで診察する様子

このたび、アリアスペットクリニックの湘南平塚院・西湘秦野院に、ビデオオトスコープ「アニマルック」を導入しました!


犬や猫の耳のトラブルは、動物病院でよく遭遇する症状のひとつです。


「耳をよくかいている」「耳が赤い」「耳のにおいや汚れが気になる」「外耳炎を何度も繰り返している」など、耳に関するお悩みを抱えている飼い主様も多いのではないでしょうか。


耳の病気を適切に診断・治療するためには、耳の入り口だけでなく、耳道の奥や鼓膜の状態まで確認することが重要です。


今回の機器導入により、両院で耳道内をより詳しく観察し、必要に応じて耳道内の処置を行える診療体制を整えました。


ビデオオトスコープ「アニマルック」とは?


ビデオオトスコープは、カメラを備えた耳の内視鏡です。


通常の耳鏡では観察が難しい耳道の奥も、モニターに映し出される映像を確認しながら詳しく観察できます。


耳道内の炎症や分泌物の状態、異物や腫瘤の有無などを確認できるほか、条件が整えば鼓膜の状態も評価できます。


また、映像を確認しながら専用の器具を用いて処置を行えることも、大きな特徴です。


導入したビデオオトスコープ「アニマルック」と処置用器具
ビデオオトスコープ「アニマルック」

どんなことができるの?


① 耳道内を詳しく観察する


外耳炎では、耳道内の赤みや腫れ、分泌物の状態などを評価することが重要です。


ビデオオトスコープを使用することで、耳道内を拡大して観察し、炎症の程度や病変の有無、鼓膜の状態などを評価します。


特に、外耳炎を繰り返している症例や、耳道の腫れ・分泌物などによって通常の診察では奥まで十分に確認できない症例では、原因の特定や治療方針の検討に役立ちます。


ただし、炎症や耳垢によって視野が確保できない場合など、鼓膜まで確認することが難しいケースもあります。動物の状態に合わせて、洗浄や追加検査の必要性も検討します。


ビデオオトスコープを用いて犬の耳道内を観察している診察の様子
ビデオオトスコープによる耳の診察

ビデオオトスコープで確認した外耳道、耳垢、鼓膜の位置を示す注釈付き画像
耳道内の画像(外耳道・耳垢・鼓膜)

② 耳道内の異物を摘出する


散歩中などに、草の種(ノギ)をはじめとする異物が耳の中に入り込むことがあります。


異物が耳道内に残ると、強い痛みや炎症を引き起こす原因になります。


ビデオオトスコープでは、耳道内を確認しながら異物の位置や状態を把握し、専用の器具を用いて摘出を目指します。


異物の位置や形状、耳道内の炎症の程度によっては、通常の耳鏡での処置が難しい場合でも、より安全かつ確実な摘出につながることが期待できます。


なお、動物が動いてしまう場合や、異物が深い位置にある場合などには、鎮静や全身麻酔が必要になることがあります。症例ごとに適切な方法を選択します。


耳道内に入り込んだ異物(ノギ)と外耳道、耳垢を示す注釈付き画像
耳道内に入り込んだ異物(ノギ)

③ 耳道内の腫瘤を詳しく評価し、摘出を検討する


耳道内には、慢性的な炎症に伴う増殖性病変や、ポリープ、腫瘍などが生じることがあります。


こうした病変は、耳道を狭くしたり、耳垢や分泌物がたまりやすくなったりする原因になることがあります。


ビデオオトスコープを用いることで、病変の位置や大きさ、周囲の耳道の状態などを詳しく観察できます。また、病変の性状や位置によっては、内視鏡下での摘出や組織検査などを検討します。


ただし、病変の大きさや発生部位、広がりによっては、内視鏡下での摘出が難しい場合もあります。必要に応じて、外科的治療や専門施設への紹介も含めて、適切な対応を判断します。


犬だけでなく、猫の耳の診療にも


耳のトラブルは犬だけでなく、猫にもみられます。


猫では、耳ダニ感染症や外耳炎のほか、炎症性ポリープなどの病変が認められることもあります。


ビデオオトスコープを活用することで、耳道内の状態を詳しく確認し、原因に応じた診断や処置を検討できます。


猫は耳の診察や処置を苦手とすることもあるため、性格や症状に合わせて、無理のない方法を選択することが大切です。必要に応じて鎮静や全身麻酔を行いながら、詳しい検査や処置を検討します。


耳道内で確認されたミミダニを丸と矢印で示した注釈付き画像
耳道内のミミダニ

耳の奥まで確認し、適切な診断と治療へ


耳の症状が似ていても、その原因はさまざまです。


大切なのは、単に耳をきれいにすることだけではなく、耳の中で何が起きているのかを把握し、原因に応じた治療につなげることです。


アリアスペットクリニックでは、湘南平塚院・西湘秦野院の両院に導入したビデオオトスコープ「アニマルック」を活用し、犬や猫の耳科診療の充実に努めてまいります。


なお、耳道の奥にある病変や中耳の病気など、より高度な検査・処置が必要と判断した場合には、症例に応じて専門施設への紹介も行います。


「耳をかゆがる」「耳のにおいが気になる」「耳が汚れやすい」「外耳炎を繰り返している」など、耳に関して気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。


執筆:皮膚科主任獣医師 酒井 優歩


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