top of page

🐾「室内飼いでも感染」──茨城県でSFTSにネコ感染、関東で初確認

マダニを介して動物もヒトも感染する人獣共通感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」について、茨城県内で飼育されていたネコが今年5月に感染し、発症から数日で死亡したことが報じられました。

【引用:Yahoo!ニュース(2025年6月21日)】「SFTSが確認されたのは1歳のメスネコ。室内で飼われ、ダニの予防薬も投与されていたが、4月下旬に屋外へ一時的に脱走。耳に小さなダニが多数付着していた」「その後40.9度の発熱や嘔吐などが出現し、SFTSを疑った獣医師が通報。検査の結果、陽性が判明した」「県内でペットのSFTS陽性確認は今回が初。飼い主や獣医師の感染は確認されていない」

このニュースは、私たち動物医療関係者やペットオーナーにとって見逃せない警鐘です。



🦠SFTSとはどんな病気か?

SFTSは、マダニが媒介するウイルス感染症で、ヒトでは発熱・嘔吐・下痢・頭痛などの症状があり、致死率は最大30%とも言われます。国内ではこれまで西日本を中心に発生していましたが、今回のように関東圏でもペットへの感染が確認されたことは、感染地図の拡大を示唆しています。



🐱「室内飼育+予防薬」でも安心ではない

今回のネコは完全室内飼育で、ダニ予防薬の投与もされていました。それでも、わずかな屋外脱走(4月下旬)によって多数のマダニが付着し、感染に至ったのです。

この事例から分かるのは、「うちは室内飼いだから大丈夫」という油断が通用しないということ。たった数時間の外出でも、命を奪うウイルスを持ち帰ってしまうリスクがあるのです。

🛡ペットと人を守るために、今できること

飼い主の皆さま、以下の点を今一度ご確認ください。

  • 🐾 ペットの脱走防止策を徹底する(網戸・玄関・ベランダなど)

  • 💊 ダニ予防薬は獣医師と相談のうえ、継続して使用

  • 🌿 草むらなどダニの多い場所には極力近づけない

  • 👀 嘔吐・発熱・黄疸など異変が見られたら早期に動物病院へ

  • 🧤 嘔吐物や排泄物など体液に触れる可能性がある場合は手袋・マスクを使用し、手洗い・消毒を忘れずに



📢 今こそ「正しく怖がる」ことが命を守る

SFTSは、過度に怖がるべき病気ではありません。けれども、正しく知って備えなければ命に関わることもある感染症です。

今回のように、室内飼育・予防薬の使用という基本を守っていても、ちょっとしたすきに感染リスクが忍び寄ります。だからこそ、「油断しない」「備え続ける」ことが最大の予防になるのです。

動物と人の命を守るために。ぜひご家庭でも、このニュースをきっかけにSFTSへの関心と行動を深めていただければ幸いです。

 
 
 

Comments


bottom of page