「猫への優しさの科学」〜院内で猫のストレスと診察の工夫を行動学から考える〜
- アリアスペットクリニック

- 3 日前
- 読了時間: 3分
こんにちは、アリアスペットクリニックの長﨑です。

先日、猫の行動学についての講師の方をお招きし、猫の診察時のポイントや通院時の工夫を中心にしたセミナーを受講しました🐈

猫の診察において大切なのは、恐怖体験を起こさないことです。
猫は恐怖体験を強く記憶するため、一度でも
「病院=とっても怖かった」
という経験をすると、次回の来院時にはすぐに恐怖反応が出てしまい、病院嫌いな猫ちゃんになってしまうそうです😥
では、どうすれば良いのでしょうか?
対策は主に2つあります。
① 攻撃のはしごを登らせない
※恐怖や不安が積み重なり、攻撃行動へと進んでしまう反応の段階を指します。
② 登ってしまったはしごを降りさせる
そのためのアイテムとして有効なのが、**「おやつ」**です‼️
嫌いな記憶を、好きな記憶で「上書き」することで、
苦手な刺激に「報酬」を組み合わせ、感情を置き換える
拮抗条件付けという行動学的なメカニズムが働きます🐾
おやつは、**嗜好性の高いもの(ちゅーるなど、普段食べ慣れているもの)**がおすすめです。

私たちが診察時にちゅーるなどを使用する場面がありますが、これは理にかなった対応だったことが改めて分かりました🙌
もし、院内ではおやつを食べない子もお家で大好きなおやつがあれば、ぜひご持参ください🐟
緊張している中でもおやつが食べられるということは、猫ちゃんの気持ちが少し落ち着いてきたサインでもあります😌
また、通院時のポイントとして、日常的にキャリーケースに慣れさせておくこともとても大切です👆
病院に行くときだけキャリーを出すのではなく、普段からお部屋に置き、家具の一部として使うことで、猫さんにとって安心できる場所になります。
寝床として使ったり、おやつがもらえる「良い場所」にしておくことで、キャリーは安全スペースとなり、通院時のストレス軽減につながります。
また、環境整備の一つとして、診察室にはフェリウェイを設置しています🐈

これは猫が安心するときに分泌するフェイシャルフェロモンの香りで、お部屋全体を包み込み、気持ちを落ち着かせる作用があります。
スプレータイプもありますので、受付でお声がけいただければ、フェリウェイを吹きつけたタオルをお貸しします。
ぜひお試しください☺
病院がとても苦手で、興奮が強くなってしまう猫ちゃんには、PVP(来院前投薬)を正しく活用することで、恐怖心が和らぎ、猫ちゃん自身も楽になります。
また、毎回の通院に苦労されている飼い主さんの負担軽減にもつながります。
気になる方は、どうぞお気軽に獣医師までご相談ください。
2月22日は「猫の日」
猫さんの健康とハッピーな生活のために、
年に1度の健康診断と、継続した予防を一緒に続けていきましょう🐾
アリアスペットクリニック
愛玩動物看護師
長﨑





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