熱中症にご用心!!
- アリアスペットクリニック

- 5月29日
- 読了時間: 6分

ブログをご覧の皆さまこんにちは☺️
アリアスペットクリニック愛玩動物看護師の依田です🐶🐾
6月も間近に迫り、昼夜を問わず気温が暖かくなってきました。
まだ涼しい日もありますが、この時期から気をつけなければいけない病気をご存知でしょうか?
それは熱中症です🥵💦
例年、ゴールデンウィーク前後から、動物病院には熱中症で運ばれてくる犬が急増します。
「まだそんなに暑くない時期なのになぜ?」
と思う方もいるかもしれません。
春の終わりから夏にかけて気温はぐっと上がります。そのため、この急な変化に犬や猫の体が追いつけず、熱中症を引き起こしやすくなります。
また、愛犬・愛猫の異変を感じても、時期的に熱中症と結びつかないケースも多いようです。
詳しくお話ししていきましょう🤔🗯️
犬は人間に比べて熱中症になりやすい体のしくみをしています。
人間は汗をかいて熱を体外に放出することができますが、
犬は口からのハァハァという呼吸(パンティング)でしか体から熱を逃す方法がありません。
パンティングとは、呼気そのものや唾液などの水分を蒸発させることにより熱を逃して体温を調節することです。
しかし、湿度が高いと水分が蒸発せず、体温を逃すことが難しくなってしまいます。
一方で、猫は犬に比べて体温調節機構が優れており、また行動によって熱を回避する能力にも優れています。そして、高熱に対しても犬に比べて耐性があります。
しかし、高温多湿の環境や換気の悪い室内、キャリー内での長時間の輸送、閉鎖空間での拘束、強いストレスがかかる状況下は、この機構が破綻し、熱中症を発症することがあります。
熱中症の主な症状は以下の通りです。
・体温が40℃以上になる
・口を開けてハァハァする/呼吸困難
・涎が出る
・ふらつき/立てない
・嘔吐や下痢
・舌、唇、口腔粘膜が青色〜紫色になる
・目が赤く充血する
◎これらの症状がどんどん進行すると、ショック状態になり死に至ることもあります。

特に注意が必要な子
【短頭種の犬猫】
鼻腔が狭く、熱を逃すのが苦手なので効率よく熱を逃がせず、呼吸での体温調節も苦手なため熱中症のリスクが非常に高いです。
(犬:シーズー・パグ・フレンチブルドッグ・ボストンテリア・狆(チン)など)
(猫: エキゾチックショートヘア、ヒマラヤンなど)
【大型犬】
体が大きい分、熱をため込みやすく、一度上がった体温が下がりにくいです。
【長毛種の犬猫】
長毛により熱が体内にこもりやすいです。ブラッシングをしていれば熱を逃しやすくなりますが、それでも短毛種よりも熱がこもりやすいので注意しましょう。
【子犬や子猫】
体温調節がまだ自分でうまくできません。
【高齢の子】
加齢により暑さを感じる感覚が鈍くなったり、呼吸で熱を逃す筋力が衰えたりします。元々寝ている時間が長かったりすると「ぐったりしている」のか「ただ寝ている」のかの判断が遅れる危険もあります。
【肥満気味の子】
肥満気味の子は厚い皮下脂肪が断熱材の役割をしてしまい、体内の熱が外へ逃げにくくなります。
さらに、首まわりの脂肪によって呼吸機能が低下し、呼吸による体温調節が難しくなります。
【循環器、呼吸器官の弱い子】
暑さを逃がすための呼吸や体内の循環が乱れることが大きな負担になり重症化しやすいです。
では、熱中症の予防法は?
熱中症は、知識を得て対策することでほとんどが予防できます。
まず、気温が25度を超えたら熱中症を発症する可能性があると心得ておきましょう。
涼しく日光が照っていなくても、一緒に出かけるときはたとえ数分でも車内に置き去りにするのは禁物です。
気温もそんなに高くないからと安心して、息が上がるほどに運動させてしまうのも危険です。呼吸が荒くなっていないかなど、ときどき確認してください。
外出中は、こまめな水分補給と、口を開けて息をしているようなときは、保冷剤で首の後ろや内股をたまに冷やして体温の上昇を防ぐようにしましょう。太い血管を通る血液を冷やすことで体全体の体温を下げることができます。

自宅や外出先で留守番をさせる際は、部屋の温度や湿度の上昇を抑えるためにエアコンをつけましょう。
出先でエアコンのつけ忘れに気づいたり、急な故障でエアコンがついていなかったという事故が起こる可能性があることも考慮し、最近はスマートフォンで遠隔操作ができるエアコンを活用するご家庭も増えています。
外出先から部屋の温度を確認・調整できるため、暑さ対策のひとつとして取り入れてみるのもおすすめです。
また、カメラの映る範囲に気温計を設置しておくことで、外出先から室温を確認しやすくなり、より安心して見守ることができます。
さらに、愛犬・愛猫が興奮しやすい性格の場合、興奮による体温上昇にも気をつけてください。
室内で一緒に過ごす際も、人が快適に感じる温度と、床付近で生活している動物たちが感じる温度には差があることがあります。
愛犬・愛猫が過ごしている位置で、温度・湿度のチェックを心がけましょう。
猫の場合、自由に動ければ、自分で過ごしやすい場所を見つけます。西日の差し込む部屋や空気がこもりやすい押し入れの中などに、うっかり閉じ込めてしまわないように注意してください。
熱中症のような症状が見られた時は
急いで動物病院へ!
その際、可能な限り車内は冷房で冷やし、水で濡らしたタオルなどで愛犬の首や体を包むなどしてください。

⚠️全身に水をかける場合は常温の水が推奨です。
体表面全体が急激な冷気で包まれると血管が収縮し、熱が放出されにくくなってしまいます。
そのため、太い動脈の通っている首、脇、内股を常温水でゆっくり冷やして体内から冷ましましょう。また、扇風機やうちわで風を送ると、気化熱によってさらに体温が下がりやすくなります。
体温を下げて症状が落ち着いたように見えても、油断は禁物です。
見た目は平常に戻っていても、体内の循環器や臓器がダメージを受けている可能性があるため、必ず動物病院で診察を受けるようにしましょう。
当院では、診察までお待ちいただいている間も少しでも快適に過ごしていただけるよう、保冷剤の貸し出しを行っております。
「暑そうかも?」という時はもちろん、特に症状がなくても、待ち時間中の暑さ対策としてお気軽にスタッフへお声掛けください。
また、院内周辺の暑さ対策として、駐車場のアスファルトへの散水も行っております🚿
夏場は地面からの熱も強くなりやすいため、少しでも快適にご来院いただけるよう努めています。
さらに、わんちゃんの待合室にはウォーターサーバーを設置しております。
わんちゃん・ねこちゃんだけでなく、飼い主様もご利用いただけますので、診察までの間の水分補給にぜひお気軽にご利用ください。
※、ウォーターサーバーは平塚院のみの設置となっており、秦野院にはございませんのでご了承ください。
待ち時間中でも体温が上がりやすくなるので、
「いつもより体が熱い気がする」
「ハアハアとした呼吸(パンティング)が続いている」
など、気になる様子が見られた場合は、遠慮なくスタッフまでお声がけください!
大切なご家族を守るためには、早めの対応がとても重要です。
ぜひ愛犬・愛猫と、熱中症知らずの心地よい日々を、楽しめますように。
アリアスペットクリニック
愛玩動物看護師 依田





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