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猫の皮膚科シリーズ 第2弾 猫の顎ニキビ

2 時間前
読了時間: 4分

猫の顎ニキビって病気?~顎の黒いポツポツの正体~



「猫の顎に黒いポツポツがあるけど、これは何かの病気ですか?」


猫を飼っている方から、よくご相談いただく症状のひとつです。

顎や唇の周りに黒い点々がついている場合、「ざ瘡」と呼ばれる状態かもしれません。


猫ニキビは珍しいものではなく、軽症であれば大きな問題にならないこともあります。


一方で、症状が進行すると赤みや腫れ、膿、出血などを伴い、猫が気にして掻いたり、痛みが出たりすることもあります。


今回は、猫の顎にできる「黒いポツポツ」の正体と、受診した方がよいケースについて解説します。



猫の顎ニキビって何?


顎ニキビは、主に顎の毛穴(毛包)に角化物や皮脂などがたまることで、黒いブツブツがみられる状態です。


人のニキビと似た名前ですが、猫では必ずしも人のニキビと同じメカニズムで起こるわけではありません。


初期には、


・顎に黒い点々がある

・毛穴に黒いものが詰まっている

・顎の毛が汚れているように見える


といった変化がみられます。この段階では、猫自身は特に気にしていないこともあります。



症状が進むとどうなる?


猫の顎ニキビが進行すると、毛穴の周囲に炎症が起こることがあります。


すると、


・顎が赤くなる

・ブツブツが増える

・膿がたまる

・かさぶたができる

・腫れる

・出血する

・顎の皮膚に穴が開く


などの症状がみられることがあります。


さらに炎症が強くなると、猫が顎を気にして掻いたり、触られるのを嫌がったりすることもあります。「黒いポツポツだけ」なのか、「炎症を伴っている」のかによっても、対応は変わってきます。





どうして猫ニキビができるの?


猫ニキビの原因は、実はまだ完全には分かっていません。


毛穴の角化異常や皮脂、毛包周囲の環境やアレルギーなど、複数の要因が関係していると考えられています。

また、食器の材質や衛生状態などが関係しているのではないかと言われることもありますが、「プラスチック製の食器だから猫ニキビになる」と単純に考えることはできません。



そのため、食器を変更することだけで必ず改善するとは限りません。


黒いポツポツ=顎ニキビとは限らない?


ここは意外と大切なポイントです。


猫の顎に黒いものが見えると、「顎ニキビだろう」と思ってしまうかもしれません。

しかし、猫の皮膚病では似たような見た目でも原因が異なることがあります。



そのため、症状が強い場合や、赤み・腫れ・膿・脱毛などを伴う場合には、ニキビ以外の病気も含めて診断する必要があります。



皮膚科では、皮膚の状態を確認したうえで、必要に応じて細胞診などの検査を行い、炎症や感染の有無などを確認します。



家でケアしてもいい?


黒いポツポツだけで、猫自身がまったく気にしていないような軽い状態であれば、清潔を保ちながら経過を観察することもあります。


ただし、人間用のニキビ治療薬や消毒薬などを自己判断で使用するのはおすすめできません。


猫は毛づくろいによって薬剤を舐めてしまう可能性があるため、使用するものについては注意が必要です。


また、ゴシゴシこすったり、黒いポツポツを無理に押し出したりすることも、皮膚を傷つけて炎症を悪化させる可能性があります。



こんなときは動物病院へ


次のような症状がある場合には、一度診察を受けることをおすすめします。


・顎が赤く腫れている

・膿が出ている

・出血している

・かさぶたが増えてきた

・顎を気にして掻いている

・痛がる、触られるのを嫌がる

・繰り返し症状が出る

・自宅でケアしても改善しない


単なる「黒い汚れ」に見えても、炎症が強くなっている場合には治療が必要になることがあります。



まとめ


猫の顎にできる黒いポツポツは、猫の顎ニキビによるものかもしれません。


軽症であれば大きな問題にならないこともありますが、炎症が進むと赤みや腫れ、膿などを伴うことがあります。


また、猫の皮膚病は見た目が似ていても原因が異なることがあるため、症状が強い場合には「顎ニキビだろう」と決めつけず、原因を確認することが大切です。


「これって顎ニキビかな?」と思ったら、顎の状態を一度チェックしてみてください。



猫の皮膚について気になることがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。



アリアスペットクリニック

獣医師 酒井

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