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チョコレートには御用心!



2月14日のバレンタインデーが近づいていますね!

世間ではチョコレートがたくさん出回る時期です。


ですが、そのチョコレート🍫


わんちゃんにとっては、中毒を起こす危険な食べ物なのはご存知でしょうか?


もしチョコレートが動物たちの手の届くところにあると、留守中に食べてしまいぐったりしていたり、嘔吐をしているかもしれません。近年ではわんちゃんの室内飼いが増えて、誤飲や中毒を起こすケースが年々増加しています。わんちゃんは、もともと食欲旺盛で好奇心が強いため、食べてはいけないものを食べて問題を起こすことがよくあります。今回はチョコレートをはじめとした「わんちゃんの誤飲」についてまとめました。



わんちゃんは誤飲や中毒を起こしやすい


  • 若いわんちゃんほど好奇心が強くじっとしていないため、飼い主様が留守のときに、棚などから食べ物を探し当てて食べてしまい事故になりやすいと言われています。

  • また体が小さいか、体重が少ないと、中毒になりやすいです。

  • 過去に誤飲している子は、癖になっており何度もする傾向があります。


次にこの季節に誤飲の多いものを解説します。



チョコレート

2月になると、チョコレートやチョコレートケーキを誤飲して来院する子がいます。

チョコレートに入っているテオブロミンが問題になります。




テオブロミンとは

アルカロイドのひとつです。

アルカロイドの有名なものとして、タバコのニコチンやコーヒーなどのカフェインと同じようなものがあります。

人がコーヒーなどでカフェインを飲むと、眠気覚ましなどの神経興奮作用やオシッコに行きたくなる利尿作用が発現されます。人はテオブロミンに対して中毒になるほど感受性が高くないのですが、わんちゃんはこのテオブロミンの感受性が高いので、よく反応します。

わんちゃんはいったんテオブロミンを体に入れると分解して排泄する能力が低いので、毒素が体の中にとどまってしまいます。


わんちゃんがチョコレートを食べたときの中毒症状

食べた量にもよりますが、ミルクチョコレートよりビターチョコレートの方が危険度は高いです。カカオ含有量の多いビターの方がテオブロミンの含有量が多いからです。

・消化器症状、下痢や嘔吐。

・神経症状 興奮する、やたらに動き回る、痙攣。

・オシッコをよくする(頻尿)。

・パンティングをする(喘ぎ呼吸)。

・震えて、ふらつく。

・ぐったりして、昏睡状態となる。

犬が大量にチョコレートを食べた時、最悪の場合、死に至る可性性もあります。



風邪薬・鎮痛剤薬

他にもわんちゃんが誤飲する問題のあるものは、市販の鎮痛薬や風邪薬です。



冬のこの時期、服用する機会も多く、目につくところに置きっぱなしになっていませんか?特に糖衣錠になっているものに注意が必要です。これらは外側が甘いのでオヤツのよう食べてしまいます。


イブプロフェンやアセトアミノフェンが含まれています。

腎臓と肝臓の障害を引き起こす可能性があります。摂取量によっては、命に危険を及ぼす場合もあります。




誤飲の可能性があるなら、まずは動物病院へご相談を

誤飲したからといって、打つ手がないわけではありません。

わんちゃんの場合も人間と同様に早期であれば治療法があります。何か少しでも異変や疑いがある場合は、速やかに動物病院へご相談いただき、診察を受けてください。





誤飲の中毒の一般的な治療

・誤飲してすぐなら、吐かせる催吐処置が一般的です。

・それが難しい場合は、点滴などをして排泄を早くするように促す治療があります。



しっかり管理して誤飲事故を防ごう

幸いにして、ほとんどの誤飲事故は、飼い主様の意識次第で防ぐことができる事故です。

誤飲誤食に対する飼い主様の意識を高め、お家では動物たちがの手の届かない安全な場所にお薬や食品を保管すればいいだけなのです。


わんちゃんねこちゃんでおうちでお留守番の時間が長い子は特に注意が必要です。(ねこちゃんは、わんちゃんほど誤飲はしない動物ですが、絶対にないわけではありません。わんちゃん同様に気をつけてあげてください)。


飼い主様が毎日、内服しているお薬も動物の手の届くところには、置かないようにしましょう。室内飼いの多い現代のペット環境、ちょっとした飼い主様の気の緩みで命に関わる事故になります。



悲しい誤飲事故のない

楽しいバレンタインデーを過ごしましょう!!



アリアスペットクリニック


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