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真鶴町において、SFTSの発生が確認されました。

こんにちは、アリアスペットクリニック獣医師の玉貫です。



神奈川県真鶴町において、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の発生が確認されました。


これまで比較的限られた地域の感染症と認識されていたSFTSがいよいよ私たちの生活圏に近づいてきている状況といえます。


SFTSはウイルス性の人獣共通感染症であり、主にマダニに咬まれることで感染します。

感染した動物、特に猫の血液や体液への接触によって人へ感染するケースも報告されており、決して動物だけの問題ではなく人の健康にも直結する感染症です。



人においては発熱や食欲低下、嘔吐・下痢、強い倦怠感などの症状に加え、血小板減少や出血傾向を呈し、重症化した場合には致死率がおよそ10〜30%とされています。

猫においては元気消失や発熱、黄疸、呼吸状態の悪化などを示し、致死率は約60%と非常に高く重篤な経過をたどることが少なくありません。


また犬やシカ、イノシシなどの野生動物にも感染が確認されており、環境中に広く存在しうる感染症であることも重要な点です。



さらにSFTSを媒介するマダニは春から秋にかけて活動性が高まり、特に気温と湿度が上昇するこれからの時期(概ね3月頃から11月頃)にかけて活動が活発化するため、感染リスクは季節的にも今後さらに上昇していくことが予想されます。

地域内での曝露機会が増えることで感染の拡大につながる可能性も十分に考えられます。



当院では今回の発生を受け、動物と飼い主様、そしてスタッフの安全を守る観点から感染症の拡大を防ぐことを重要と考えており、マダニ予防を含めた日常的な予防対策の実施を推奨しております。



今回の事例は決して遠い地域の出来事ではなく、平塚・秦野周囲を含め今後さらにリスクが高まる可能性がある状況であり、その危険性は確実に身近に迫ってきていると考えられます。


不安を煽ることが目的ではなく、大切なご家族である動物と飼い主様ご自身を守るために正しい知識と適切な予防を選択していただきたいと考えております。


ご不安な点やご心配なことがございましたら、どうぞ遠慮なく当院スタッフまでお問い合わせください。




アリアスペットクリニック

グループ院長 玉貫

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