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アレルギー性皮膚炎で外耳炎になりやすいのはなぜ?


こんにちは。

アリアスペットクリニック獣医師 皮膚科主任の酒井です。


前回のブログでは、外耳炎を繰り返す犬の多くでアレルギー性皮膚炎が関与していることをご紹介しました。


実際に診察でアレルギーとの関連性についてお話しすると驚かれる方もいらっしゃいます。

今回は、なぜアレルギー性皮膚炎の犬で外耳炎が起こりやすいのかについて解説します。


 


1.       外耳炎とアレルギー性皮膚炎の関係


アレルギー性皮膚炎について詳しくは当院ホームページ内の解説ページをご覧ください。



外耳炎と聞くと「耳の病気」というイメージを持たれる方が多いかもしれません。

しかし、外耳炎はアレルギー性皮膚炎で見られる代表的な症状の一つです。


耳は写真のように外耳・中耳・内耳という構造に分かれており、外耳の内側は皮膚で覆われています。つまり、耳も皮膚の一部なのです。


 




アレルギーによって皮膚に炎症が起こると、耳道にも同じように炎症が起こります。

耳の赤みや痒み、耳垢の増加などは、その結果として現れる症状の一つです。


 


 


2.       アレルギーによって耳の中で起きていること


アレルギー性皮膚炎では、皮膚のバリア機能が低下し、炎症が起こりやすい状態になります。


耳道でも同じことが起こり、耳道の赤み・耳垢の増加・耳道の腫れ・痒みなどがみられるようになります。

さらに炎症が続くことで耳道内の環境が変化し、細菌やマラセチアが増殖しやすくなります。


その結果、外耳炎が悪化し、強い臭いや多量の耳垢がみられるようになります。


 

 


3.       なぜ何度も繰り返してしまうの?


点耳薬や耳洗浄によって細菌やマラセチアを減らすことができます。


しかし、第一回でお話ししたように細菌やマラセチアはあくまでも外耳炎を悪化させている要因であり、アレルギーによる炎症そのものが改善していない場合、耳道環境は再び悪化し、外耳炎を繰り返してしまいます。


つまり、感染を治療するだけではなく、その背景にあるアレルギー性皮膚炎を適切に管理することが再発予防につながります。


実際に、アレルギー治療や食事管理によって、それまで繰り返していた外耳炎が大きく改善する症例も少なくありません。


 


4.       まとめ


外耳炎は耳だけの病気ではなく、アレルギー性皮膚炎の症状として現れていることがあります。


そのため、


・なぜ外耳炎になったのか

・なぜ繰り返しているのか

・背景にアレルギーなど基礎疾患が隠れていないか


を評価することが重要です。


 


「耳の治療をしてもすぐ再発する」

「何度も外耳炎を繰り返している」



など、耳の治療だけではなかなか改善しない場合は、アレルギー性皮膚炎を含めた背景疾患の評価が必要になることがあります。


次回は、アレルギーによって弱くなった皮膚で起こりやすい『膿皮症』について解説します。




アリアスペットクリニック

獣医師 皮膚科主任 酒井

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